どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

日記ロワイアル

【嫁の誕生日】

2020年も師走に入り、街も慌ただしくなってきた。クリスマスのイルミネーションが夜を彩る傍らで、並行して正月のお節料理の広告が並ぶ様はまるで世間全体が二枚舌を使ってみんなを騙しているようだ。世間的にも忙しい師走の月だが、陽介の家は世間以上に忙…

【オンライン桃太郎】

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんは山で刈った芝をメルカリに売り、おばあさんはアレクサを通じて洗濯をしていました。 おばあさんがアレクサで洗濯をしながらネットサーフィンをしていると、Oisixで美味しそ…

【はなさかじいさんはベンチャー企業の社長だった。】

童話に「はなさかじいさん」というお話があります。「枯れ木に花を咲かせましょう」という文字どおり、沈んだ世の中を明るくするような話なのですが、ふと疑問に思うことがありました。童謡「はなさかじいさん」の歌い出しで、「うらのはたけでぽちがなく」…

【僕が666番を推す理由】

普通に生活をしていて誰かしらのプロフィールを目にすることは、往々にあります。生年月日や出身地から趣味や好きな食べ物まで、書いてあることは様々なのですが、時々「ん?」と思う情報がありますよね。それが「好きな数字」。好きな数字??? 日常生活で…

【君のフレンチクルーラーをたべたい】

ー僕が恋をしたのはドーナツをよく食べ、よく笑う女の子だった。ー高校生になり、2週間が過ぎた。横川陽介の通う高校はほとんどが地元の中学校から進学する生徒ばかりで、あまり友達の多くない陽介でも会話をするくらいの友達はそれなりにいた。それでも弁当…

【赤ペン先生の教え】

梅雨時期の中休みなのかな。今日は青い空から太陽が顔を出していたよ。土曜日の午前中はいつもみんなでサッカーをするんだけど、ここ何日かは毎週末に雨に当たっていたからなぁ。ほとんどサッカーができなかったら、今日は久しぶりにサッカーができて楽しか…

【息子とふうまん】

寒い日の夕方、駅で御座候のお店が目に付いたので陽介はお土産に回転焼を買って帰ることにした。何年経っても変わらない味というのはまさにこのことで、陽介は子供の頃からこの回転焼をよく口にしていた。 「ただいまー。」 「ととー、おかえりー。」 家に帰…

【鬼はそと、福はうち】

12月に入り、街も次第に慌ただしくなってきた。来年は東京でオリンピックが行われることもあって、街全体がそわそわしているような気がする。仕事帰りのコウタも他人事ではなく、あまり意識はしていないが年末年始に向けてどこかワクワクするような心境がし…

【桃太郎はなぜ、キジをお供に選んだのか。】

昔話の中でも桃太郎はテーマとして使いやすいので、結構お世話になっています。なので、盆と正月には何かしらの贈り物をしないといけないと思っているのですが、あいにく桃太郎の住所がわからないので贈り物もできないまま、何年も年月だけ重ねてしまいまし…

【漫才ロボット】

(メ)どーもー、メタリック軍曹でーす。 (8)人造人間8号でーす。 (メ・8)二人合わせて、マッスルです。よろしくお願いしまーす。 (8)せーの、マッスル!マッスル! (メ)アカンアカン! それ小川直也と被っとる! (8)なんやもう。ほんなら、…

【転職】

新しい年も明けて10日が過ぎた。年明けこそ暖かい日が続いたが、ここ2,3日はこの時期らしい寒い日が続いている。陽介はトレーニングジムを後にして寒空の下、家までの道を歩いていた。通り道には赤ちょうちんを出したおでん屋の灯が光っている。おでん屋「余…

いちご大福

華の金曜日と言えども、全員が全員早く帰れるわけでもない。ましてプレミアムフライデーという言葉など、端から存在しなかったかのようにすっかり忘れ去られているだろう。大都市で働く晴香なら、なおのことである。毎日毎日残業の日々を過ごしており、この…