どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

【僕が666番を推す理由】

普通に生活をしていて誰かしらのプロフィールを目にすることは、往々にあります。
生年月日や出身地から趣味や好きな食べ物まで、書いてあることは様々なのですが、時々「ん?」と思う情報がありますよね。

それが「好きな数字」。

好きな数字??? 日常生活で好きな数字を話す機会って無いでしょ!
合コンに行って「○○さんの好きな数字って何?」って、そんな会話無い無い!

「えー、あたしは11かなぁ。だって11って素数でしょ? 1とその数でしか割れないってなんか男らしいじゃん!」
こんな会話があったら、間違いなく2次会で円周率の話になりますよ。

それに、日本人の好きな数字ってラッキーセブンの「7」やトップを表す「1」、プロ野球選手の長嶋さんの現役時代の背番号である「3」とかがほとんどでしょう。
反対に死を連想させる「4」や苦を連想させる「9」なんかは忌み嫌われる数字でしょうね。そういった意味でも、好きな数字って結構な確率で被るのではないかと思うのですが、そんなものをプロフィールや話題にすることに意味があるのでしょうか?
それなら、まだ「好きなアルファベット」をプロフィールに入れた方が、被る確率も低いですし、まだマシですよね。
それで話が盛り上がるかどうかは知りませんが。

一方で、外国で好きな数字と言われるとパッと思い浮かびませんが、嫌いな数字と言うと「13」や「666」が代表的ではないでしょうか。
ただし「13」はまだしも、「666」が嫌われる理由をネットで調べても「13」ほどピンときませんでした。


なので、「666」の無念を晴らすべく全力でフォローをしたいと思います。

そもそもゾロ目で3つの「6」が並ぶ確率と言うのは、10×10×10の1/1000となります。
(一番最初に「0」がくることも含めて考えています。)
その時点で結構ことなのですが、これをさらにひっくり返すと「999」となるんですよね。3つ並んだ「9」と言えばそう!、銀河鉄道999
銀河鉄道999が宇宙の話ならば、それの反対は地球の話。東海道新幹線666と言えば、一気に旅行気分になれます。
それに、「6」の読み方である「ロク」を続けて3つ音読してみると・・・

ロクロクロック・・・、ロック!
そう、ロック! そしてロックと言えばTHE BLUE HEARTS
「人にやさしく」や「情熱の薔薇」、「歩く花」など名曲は数え切れませんよね。
そのロックが3つも並んでいるのです。こりゃ、もう「666」が嫌われる理由はありません! 今まで肩身の狭い思いをしてきた「666」も明日からは胸を張って生きてもらいたいものですよ。


・・・と、ここまで「666」について、その魅力を熱弁してきたわけですが実は僕自身にもこの「666」という数字には特別な思い入れがあるのです。
ここまで来たのならもう隠すことはないでしょう。これからそのエピソードについて話そうと思いますので、少しだけお時間をいただけると幸いです。


それは今から13年前の話です。
偶然にも「13」という数字なのですが、これはこの話には関係ないのでスルーしましょう。
当時海外の投資会社で働いていた僕は、会社によってある罪を背負わされました。

マネーロンダリング

言葉だけなら聞いたことがある人もいるかと思いますが、日本語では「資金洗浄」という意味で使われます。
薬物取引や詐欺、違法賭博、脱税など、犯罪行為によって得たお金をあたかも正当な手法で得た資金と見せかける行為です。
当時、それなりに成果を上げていた僕は会社がそのような犯罪行為を行っていたことを全く知りませんでした。そして、警察がその証拠をつかんだ時には時すでに遅し。
僕に対して脅威を感じていた会社は完璧なまでの責任転嫁を僕に行っており、僕はそのまま警察に逮捕。15年の懲役を余儀なくされました。

いくら英語が話せるとは言え、文化や思考の違う海外、謂れのない罪、そして投獄と、僕は身も心も完全に憔悴しきってしまいました。
刑務所の中で20数年の生涯を自分の手で終わらすことことも考えました。

そんな時に出逢ったのが、僕と同じ年の外国人女性。
彼女は親の離婚をきっかけに、生活が荒れ始め、窃盗や恐喝などを繰り返していたそうです。そしてある日、お金欲しさに家に盗みに入った際に、家の住人ともみくちゃになり、その拍子に持っていたナイフで住人を刺してしまいました。
刺された場所が悪く、住人は即死。
彼女は投獄されて初めて、取り返しのつかないことをしてしまったと自覚したそうです。それからは刑務所の中で彼女は自分のこれまでの行為を悔い改め、出所に向けて頑張っているとのことでした。
そんな彼女の話を聞いて、僕は無実の罪に対して「死」を持って闘うのではなく、15年というとてつもない長さの年月の間、「生」を持って闘いに挑むことにしました。

そして、そんな彼女と僕が投獄された刑務所でも、囚人が名前で呼ばれることはなく、それぞれが番号で呼ばれていました。

僕の番号は「4343」


彼女の番号が「666」でした。

結局、勤めていた投資会社のマネーロンダリングが明るみになり、法的処置と破産によって、投獄から1年後、僕は無実の罪で出所することととなりました。
彼女よりも早く出所となったこと、また僕と違って彼女には消えない罪があったこともあり、僕は出所以降、彼女と会うことはありませんでしたが、こうして今でも生きているのは、666番の彼女との出会いがあったからです。

THe BLUE HEARTSももちろん大好きなバンドですが、そのロック魂以上に「666」が大事な数字と言うのはこのエピソードがあるからです。

これが僕が「666」という数字を推す理由です。




・・・と、ここで終わらせていればキレイな話で終わるのですが、実はこの作品はまだ完結していません。
しかしその理由はここでは書けないのです。申し訳ございません

世の中には口に出せないことが多くあります。そう、先述のマネーロンダリング以上に口に出せないことが・・・。

だから、その理由を口に出せる時が来たとき、この作品は本当の意味で完結に辿り着くでしょう