どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『最後の秘境東京藝大~天才たちのカオスな日常/二宮敦人』 

f:id:yossan-tsubuan:20210427224427j:image
学生に対するイメージがほとんど湧かないのですが、何となく天才肌の人が集まっている印象のある東京藝大について、学生のインタビューをもとに書かれていました。
講義内容などを中心に書かれていたので、もう少し学生の思考の傾向などを厚めにしても良かったと思いますね。

何となく読んでいて思ったのですが、芸術を志す人はわざわざ大学に行かなくても自分の支持する芸術家に教えを受けたり、我流でどんどん進むのかなと思っています。それでも東京藝大に進む理由は大きく分けて二つあるのかなと思いました。

ひとつは東京藝大という要塞に守られた周囲の雑音のシャットアウト。聞こえなくていい世間の声が、東京藝大に入ることによって遮られるでしょうね。

もうひとつは同じ芸術を志す人とのイノベーション
シリコンバレーでIT企業などの集積によるイノベーションが起きたように、大学内でも例えば美術×音楽で化学反応が起きるように様々なイノベーションが置きます。
それは藝大特有のメリットでしょうね。様々な年代の人が様々な芸術に取り組んでいる。それが横でつながれば必然的に新たなものを生み出すスピードは加速するでしょう。

また、三味線奏者の川嶋志乃舞さんが「私の最終目標は、サブカルチャーに降格してしまった日本の伝統芸能を、メインカルチャーに引き戻すことなんです。」と語ったように、志の高い人が多い印象を受けました。

余談ですが改めて考えると、東京藝大の学園祭は面白そうですね。
東京で生活する機会があったら、一度は行ってみたいと思いました。