ネット掲示板「メビウス・ゼロ」に集団自殺の開催を書き込んだ少女「チェルシー」。その呼びかけに賛同したポッキー・プリッツ・ハイジの男女4人はレンタカーを借りて富士の樹海を目指す。最後の旅に向かった4人が悩み、思い、感じたこととは・・・。
2007年の作品なのですが、その世界観は混沌とする今の世の中に近いのかもしれません。扱うテーマは暗いのですが、100%の暗さを感じさせないのは主人公チェルシーがわずかながら生きたいと思っているからかなと思いましたね。
他の3人も何かのきっかけで少しタイミングがずれていたら、オセロの黒が白に裏返るように陰から陽に変わっていたのでしょうね。
ちょっと独特の世界観なので再読はないと思いますが印象には残った作品でした。