どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『拝金/堀江貴文』

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フリーターの藤田優作が出会ったのは謎のオッサンである堀井健史。年収200万円だった藤田は堀井の出資を受け、堀井の言うとおりに行動した結果、携帯ゲームが大成功。その後、藤田の人生が加速し始めた。
あっという間に会社は年商500億円のIT企業となり、藤田自身も稀代の革命家としてメディアに引っ張られることに。その後、球団買収に挑み、テレビ局買収に挑み、世論を巻き込みながら快進撃を起こしていた藤田だったが・・・。

堀江さんの実体験がもとに書かれた小説なので、説得力もありながらサクサクと読むことができました。ラストが少し展開が早いかなと思いましたが、球団買収からテレビ局買収の流れはどんどん引き込まれていきましたね。

"ゲームに勝つなんて簡単さ。必ず自分が勝てるルールを作ればいい。"
"成功しようとするのではなく、失敗しないようにする。"

このあたりはよく聞く言葉ではあるので、改めてそうだなと感じました。いわゆる自分の土俵に連れ込むということになるのですが、それは言い換えれば自分の得意技を生かすということにもつながりますね。

またメディアに対する意見として、
"大手メディアが叩けば叩くほど、俺は若者たちから支持されていく。"
”マスコミという集合体の中で、その個人は決して特定されない。”
この辺りも当時のエピソードを思い出しながら読みましたね。

本のタイトルは拝金ですが、著書の中で「お金がないときはやれることに限界があるけど、お金があればやれることがどんどん広がる。」と言われています。お金があれば選択肢は増えるのですが、そろそろ日本でもお金を稼ぐということが汚いことではないということに市民権があってもいいのではと感じました。