広島県内で芸北ゾウさんカフェも経営している植田さんの自叙伝になります。
以前からゾウのウンチの取組みやぞうさんカフェのことは知っていて行きたいなと思いながらずっと行けていなかった最中、改めて著書を読みました。
本当に面白かったですね。
一般的に自叙伝は成功体験をつづっているイメージがあるのですが、植田さんは失敗体験の方が多いのではないかと思うくらい、すべてを伝えているような印象でした。自分もそうですが失敗を恐れずに挑戦することは勇気がいることで、そういった意味でもすごい人だというのがよくわかります。
一方で立小便をしながら流れ星をみたくだりがあったりと、人間味の部分にも触れることができたのでそれも良かったのでしょうね。
信念として「若者が貧困を理由に戦場へ行かなくてもいいように、僕はビジネスマンとしてたくさんの雇用を創出できる事業を次々に立ち上げたい」とありました。
こういうソーシャル的な取り組みは利益が二の次になったり、むしろボランティアとしての取組みになりがちなのですが、はっきりビジネスに位置付けていることがいいですね。活動を行うための資金がないと継続はできないですし、自分の体力も持ちません。
どんなにいいことをしても自分にとって利益がないと自滅してしまいますし、終始ここはブレていない印象でした。
なのでワシントン条約の所は圧巻でしたね。
そして植田さんが人を大事にしているのがよく伝わってきました。
情けは人の為ならずと言いますが、常に自分事として考えられる視点を持ちたいと感じました。