どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『まちづくり幻想/木下斉』

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まちづくり・地域振興の第一線で活躍されている方なので非常に説得力があり、かつわかりやすく書かれていました。自治体からの目線とプレイヤーからの目線で書かれていたのも良かったですね。

そして共通して言えることは、
■根本的なところでの考え方を常に点検しつつ、一つ一つの取組みを地道に積み上げていくというやり方が結果として成功への近道になる。
■考え方がしっかりしていれば、誰から教わることなく、然るべき方法論に自分たちで行き着く。
この2点かなと思いました。

自治体目線で言えば
・なんでも成功事例を求める横展開が失敗を大量生産する。
・税金で予算を付けた無料の研修では担い手なんて育たない。
などがそうだと感じました。

プレイヤー目線で言えば
・地元企業でもちゃんと募集を行えば、素晴らしい人材がエントリーしてくれる。
・魅力的なまちというのは、地元の魅力のゴリ押しではなく、地元の人たちが自然体でプライドをもっているということが重要になる。
補助金を活用すると、商品サービスの改善や顧客とのコミュニケーションに使うべき時間の多くを資料作り、報告などの無用なことに費やすことになる。
などが共感できましたね。

まちづくりに限らないのですが小さな成功を重ねることがベストなのはわかっていても、スピード感を求めるために一発逆転を狙ってしまいがちです。短期的な目標は必要ですが長い目で俯瞰した、"継続"できる取組みと仕組みが必要だと感じました。


ちなみに宮城県女川町の取組みにおいて、還暦以上は口を出さないというのも面白いですね。