著者もあとがきで書かれていましたが本の内容は一般的なことが書かれています。
ただこの本のコンセプトで言えばその方がいいのでしょう。ビジネス本の内容は基礎的なことと発展的なことに分けられ、基礎的なことはターゲットを大きく2つに分けることができます。
働き始めた新社会人と脂が乗るとともに葛藤も増えてきた中堅社会人。
前者は言わずもがなですが後者は改めて原点に帰るという意味でも読んでおいて間違いはないですね。この本はそういう本だと思います。
例えば「悲しいことは楽しいことで上書きする」ということも、確かにそうだよなとふっと思いました。「弱みの共有は自分のためであり、まわりのため」というのも共感です。例えば子育てや介護など自分の大変な部分は抱え込まずにさらけ出した方がいいと思いますね。お互い様なので。
「頼み上手は頼まれ上手」というのも同様です。
バリバリに働いていて例えば年収1000万円を越えるような人にとっては物足りないかもしれませんが、「働く」という行為にとって必要な基本的なことが書かれている本でした。