マッキンゼーの採用マネージャーを務めた著者が「リーダーシップ」を中心に日本と外国との違いについて書いています。
日本はリーダーというとひとりのことを連想しますが、海外では複数人のことを指します。それはリーダーシップは全員に必要とあるように、その時その場所自分の立場において、どう動くことが最も重要かを考えて行動することが必要であるということですね。
"問題を解決するには、それらの言語化された解決策のステップを、ひとつずつ行動に移していく必要があり、その時に必要になるのがリーダーシップなのです。"とありますが、まさにその通りです。
そして「目標を掲げる」「先頭を走る」「決める」「伝える」がリーダーがなすべき4つのタスクとあります。それを各々の立場で実践し、リーダーシップの総量を増やすことが大事だとあり、これが凄く納得でした。
また、"アメリカは会社を立ち上げたその瞬間から世界中の事業展開を視野に入れている起業家も数多く育てています。"やグローバル人材とはグローバルリーダーのことを指すとあるように「リーダーシップ」と「グローバル人材」について、日本と外国の認識のズレがありますが、ここで大事なのが英語という語学ではなく常日頃のリーダーシップ体験の積み重ねであるとあります。
結局は外国のリーダーも一朝一夕にはならないのですが、そういった視点を持って自分で考えること惜しまない人は、AI化が進む現代においても風化せずに社会において必要な人材になるのでしょう。