どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『外国人が熱狂するクールな田舎の作り方/山田拓』

 

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飛騨高山は何十年も前から外国人観光客に対する受入環境の整備を行ってきていますが、その飛騨高山ではなく同じ飛騨地方の飛騨古川の戦略になります。
僕も一度行ったことがありますが、綺麗な町並みの反面静かな町(=人がいない)といった印象がありました。

読んでいて思ったのは「情報」と「人」が大事だなということです。
持論ですが、例えばルーブル美術館を1時間で観光する人はいないわけで、それはルーブル美術館の伝えるべきことをしっかり伝えているから、観光客も何時間かけてでも見ようとするのだと思いますね。
それと同じで、どんな場所にもそれにまつわる歴史と文化がある訳で、それをどれだけ丁寧に伝えるかだと思います。それは「一言に「古民家」といえど、飛騨地域と同じ山村地域でも、その地域の自然環境に合わせ、屋根勾配や材料、間取りは違ってきます。」という言葉に現れていますね。

飛騨古川はそれに人(ガイド)を組み合わせて丁寧にやっている印象でした。
著者は
■売り上げがコストを上回る損益分岐点に到達するまでいかに耐えるか
に加えて
■いかに人材を確保するか
を大事なことだと上げています。

また、何らかの表彰を受ける際にはなるべく多くの地域の方々と共有することは地域を巻き込むようにしておりますが、ヨソモノと地元民を繋ぐのは地域振興を行う上で大切なことですね。

首都圏と違って地方には課題が多く、それを解決する人材が不足しています。それを「長い時間軸で向き合うことを覚悟すること」とあるようにじっくりと向き合って取り組むことができれば、第二・第三の飛騨古川ができるのもそう遠くないのでしょう。