どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『本屋と図書館の間にあるもの/伊藤清彦・内野安彦』

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本屋と図書館はどちらも「本を届けること」が最終的な使命だと思っていますが、一方でこのふたつは似て非なるものです。
ざっくり言いまして、一方は有料、もう一方は無料。その関係は観光地の有料ガイドとボランティアガイドの関係と似ているようにも感じました。

個人的には本屋はトレンドを扱う場であり、図書館は歴史を扱うような場だと思っています。有償が故に本屋では読者層の少ない本は扱うのは難しいと思いますし、反対に図書館は最新のベストセラーをたくさん扱う必要はないのかなと。
図書館も税金で運営しているところがほとんどなので、利用者数を増やさないといけない(=ベストセラーがあれば誘客しやすい)というのはわかるのですが、図書館の価値はそこではないと思います。その土地の歴史を伝えられるような図書館になると利用者も増えるのではないかなと。
そういう意味で茨城県の図書館がやっていたキッチンカーを呼ぶのもいいアイディアですね。

一方で本屋に目を向けると「書店で一番大事なのは入れる作業じゃなくて削る作業」というのはとても納得できました。
どの書店も似たような品ぞろえをするのではなく、人と人を繋ぐような本屋を目指すと差別化ができますね。図書館は本屋と違ってその場でじっくり読む人も少ないので、書店員×お客や作者×お客、お客×お客といったイベントや取組もやりやすいと思います。

なんとなく本屋と図書館がコラボした取組みが増えると、その町は面白くなりそうな気がしました。