経済にも日常生活にも大きな影響をもたらしているGAFAですが、そこには明確なビジョンがありました。
例えばfacebookは、自分のアイデンティティを確立するためのもう1つの場所を与えるだけでなく、自らの存在を高めるためのツールも提供しているとあります。自身の考え方を投稿するだけではなく、コミュニティへの参加もあり、それが実名でなされていることに意義がありますね。
暗黙の了解で皆が実名で使っているあたりは、他のSNSと優位性をもっています。
また、アップルが「神」と「性」に照準を当てていることについて最初はピンときませんでしたが富裕層はandroidではなくappleを選ぶ(=富の象徴)という事実を読んで、なるほどと納得できました。
四騎士がそれぞれブランディングとターゲットが異なっているところにも面白さを感じます。
著書の後半に五番目の騎士になり得る企業や、GAFA以後の世界で生きるための武器など、+αの内容も書かれていて面白かったですね。陸上の十種競技を例に出して、最も差異がある協議を見つけてそれで主導権を取ることが大事とありました。
そのために得意なことでスタートダッシュをして、それから好きなことをすると。
今後は仕組みを作る企業が優位に立つ時代になると思いますが、アップルの「性」やfacebookの「承認」のように、人の根本的な「欲」に絡めることが必須になるでしょうね。