会社を辞めた川瀬星子が過ごすことになったのは本土から約290km離れたところにある八丈島。気候も人も温かいこの島で1か月過ごすことになった星子が始めたのは、自分の住む古民家の掃除。そして畑仕事、釣り、スキューバ、星空観察と、島ならではの魅力を堪能する。
そんな中で出会ったのは島の不思議な部分を教えてくれる猫
六月に雪の降る島で星子が出会ったのは・・・。
タイトルと表紙がかなりいいのですが、内容も爽やかな作品で良かったです。章ごとに島の魅力が丁寧に書かれており、行ったことのない八丈島に行きたくなりましたね。
ホタルを見ながら、人生に迷っているカワセに対して言ったヒヤマさんのセリフがとても素敵でした。
「暗闇に閉ざされてしまって進む道がわからなくなる時もある。だけどその暗闇には必ず照らしてくれる光がある。島のみんなは全力で応援する。いつだって僕たちは味方だ」と。
もともと島は好きなのですが、疲れた時こそふと来島してこの本をゆっくり読みたいですね。