どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『ナナメの夕暮れ/若林正恭』

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「社会人大学人見知り学部卒業見込み」を読んで、頭のいい人だなぁという印象を持っていました。間違いなくオードリーのブレーンですね。
社会人大学よりもさらに深く掘り下げたような内容でした。物事を真正面からではなくナナメから、そして昼間でも夜でもなく、夕暮れに見つめている、そんなイメージですかね。

印象に残ったのは2つ。
「熱さは嘲笑の対象となり、反対に現実を見極めているような妙に達観した人がネット上では持て囃されている。」
自分も物事を俯瞰してみるタイプなので、我を忘れて燃え上がるというタイプではありません。そのため、何かに熱くなれる人を羨ましく思いますし、高校球児が頑張っている熱闘甲子園を見ると涙腺が緩くなりますね。

また、「多様化された世の中では自分の中の正解に自信が持てなくなる。なんとなく正しいことを言ってそうな、有名人のコメント、Twitterのアカウント。誰かの正論に飛びついて楽をする。自分の中の正解と誰かの正論は根本的に質が違う。」
SNSが発達して誰しもが意見を言いやすい世の中になるにつれて、多数派と異なる意見を言うと袋叩きにあうようなシーンを多く見るようになりました。
少数派の意見を言うということはある意味勇気がいることですし、若林さんが言うように、誰かの正論や多数派意見に相乗りする方がはるかに楽です。
それでも自分の中の芯をもつということは大事で、そこに勇気を持つためには発信を繰り返すしかないなのだと思います。

最後に書かれていたお父さんに一度でいいから会いたいなという言葉が、若林さんの人間味があって良かったですね。