学生の頃、名古屋によく出入していたので円頓寺商店街の名前も知っていますが、行ったことはありません。ただ、いろいろな所で名前は聞く中で気になって読みました。
恐らくどこの地域もそうなのですが、結局はどれだけ熱量を持った人がいるかに尽きると思いますね。円頓寺商店街ではそれが市原さんでした。
街の人となるべく関わってみようと人付き合いに力を入れたとあります。いくら飲み会や会合が好きな人でも、生活の中心にそれを置くことは容易ではありません。しかし、そこに生まれるのは地元の人に対する敬意と愛情であり、それを大切にすればコンセプト先行の街づくりではできないことができるのでしょう。
商店街に店を誘致するときも老舗に成りうるポイントがあるかを見極めながら、焦らずゆっくりと時間をかけてプロジェクトを行うことで、今あることを生かしつつ新しいものを取り入れています。
こういったバランス感覚はどんなことにも通じるでしょうね。
この本を読んでより円頓寺商店街に行きたくなりました。