高校1年の夏に離島からして東京に来た森嶋帆高(ほだか)は、雨の中で陽菜(ひな)に出会った。「ねぇ、今から晴れるよ」。祈るだけで、空を晴れに出来る力を持った陽菜と帆高は大切な日を晴れにするビジネスを始めるが、天候を自由に変えることで、天気の調和が狂い始める。
そして、陽菜は消えたことに対して帆高は・・・。
陽菜を探して帆高が警察を振り切って走る描写がいいですね。自分が最後に全力で走ったのはいつだったかなと思ってしまいました。同時に大切な人のためにこれだけ本気になれるのもいいですね。
「大人たちもまた等しく不完全なのだ。皆がその不完全さを抱えたまま、ごつごつと時にぶつかりながら生きているのだ。」とあるように、子供と大人は別物ではなく、子供の延長が大人なだけに過ぎないのでしょう。
結局はもがきながら成長するのだと。
映画がベースの小説なので物足りないかなと思ったのですが、それは杞憂で新海監督恐るべしですね。
夏海さんが陽菜を探す帆高を見送ったシーンが良くて、映像でも見たいと思いました。