著名な経営者で、リクルート出身の人は少なくありません。退職までリクルートに在籍した人は確か1人しかいないというのを聞いたことがありますが、それだけ独立が普通であるという社風も凄いですね。
序章にあった企業を悩ます「5つの症状」がかなり納得で、ここが一番印象的でしたね。
■PDSサイクルの「P」に時間をかけすぎる
■計画が変えられない
■時間をかけて計画を立てる割に、ツメが甘い
■当事者も、経営陣も本気でない
■うまくいかなかったとき、撤退の決断ができない
他にもターゲッティングをするときに、「お財布」までが見えているかという視点はありませんでした。
例えば20代の女性にターゲットを絞るのはいいのですが、貯金からお金を出すのか、他のレジャーを辞めてお金を出すのかは違いますよね。そこまでやる必要があります。
また、「現場と経営者をつなぐ」とか「0から1を生み出すだけではなく、1を10に育てるための準備を行う」というのも大事ですね。
さらに、「今週の売上はどうだった?」ではなく、「今週なぜ売れたのか?」「なぜ売れなかったのか?」を問うというのも、言われたら確かにそうですね。
特に売れた理由はあまり考えないと思います。
そして、スピード。
サービスや製品を提供するのに要するじかんが1/4になると、資本・労働の生産性が2倍になり、コスト削減が20%になる。
スピードは大事です。
全体を読んで感じたのが、結局「深く考える」「経営陣を巻き込んでPDSを回す」「サービス高速で提供する」に尽きるような気がしました。