どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

くにおくん

日記のタイトルを「30代男性が絶対に共感できる日記」にしようかなとも思ったのですが、よくあるネット記事のようになりそうなので、シンプルに「くにおくん」とすることにしましました。

とは言え、くにおくんを知らない人もいると思いますので、「32文字で分かるくにおくんの説明」を書こうと思います。

くにおくんとは、主にファミコンを中心としたゲームの主人公である。』


冗談です。これだけでは何も分からんと思いますので、204文字の補足をつけます。


『熱血高校の生徒であり、正義の不良と呼ばれるほど熱い男である。本来ドッジボール部であるものの、自分の高校の助っ人としてサッカー、野球、アイスホッケーなんかにも助っ人として登場し、活躍する。その他にも運動会やオリンピック、時代劇など様々なジャンルでゲームが出されるが、共通するのは"格闘"。スポーツと言えど殴る蹴るは当たり前、数多くの必殺技とともに、少年たちを魅了した。そんな伝説のシリーズゲームの主人公である。』


これでも分からない人は、何でも詳しいGoogle先生を紹介しますので、遠慮なくご連絡ください。

 

さて、前置きが長くなりましたが30代中盤に差し掛かる自分も否応なく、少年時代にこのくにおくんシリーズに没頭しました。
ちなみにハマったのはすべてファミコンソフトなので、いかにファミコンのクオリティが高かったかということが良く分かります。

なのでここからは、各ソフトの魅力をガチで書いていこうと思います。

まず最初にハマったのが「熱血高校ドッジボール部」。
くにおくんら熱血高校が世界の強豪相手にドッジボールで対戦するという内容です。ドッジボールのくせに数多くある必殺技は、のちにスーパーファミコンバトルドッジボールに波及したんじゃないかと思わせるくらいのものでしたね。

主人公のくにおくんの必殺技は「かんつうシュート」。ドッジボールなら普通当たるとそこでボールが地面に落ちるのですが、このかんつうシュートは当たっても壁(テレビ画面)に当たるまで貫通するというもの。ナッツシュート(早さ故にボールがピーナッツのように変形するので)だと思っていましたが名前が違っていたという、25年ぶりくらいの衝撃を、この日記を書きながら味わっております(苦笑)

他にも、その名前のとおり目の前で消えて、突然出現する「わあぷシュート」や上空に上がって後に、選手をめがけて急降下で落ちてくる「もずおとしシュート」など、トリッキーな必殺技が多彩なんですよね。

さらに魅力なのが、全シリーズに言えることなのですがキャラが豊富でなおかつ濃いのですわ。
中でも好きだったのがそれん代表の「もるどふ」とあふりか代表の「んじょも」。
ちなみにひらがな表記が多いのも、くにおくんシリーズの特徴です。

それんの戦術は統率に長けており、攻撃では絶対的エースでキャプテンのもるどふにボールを集め、守備ではもるどふを囲むように体系を組みます。しかも、もるどふの攻撃力が高いし、見た目もスキンヘッドなので小学生の好みど真ん中なんですよね。

そして、あふりか代表のキャプテン・んじょも。これはもう名前がツボでした。
んじょも、しりとりのルールを撃破できる斬新な名前は魅力いっぱいです。
しかも、んじょも→もるどふ、とキャプテンで人命しりとりができるという素晴らしさ。ちなみに、ちゅうごく代表のキャプテンは「らおちぇん」なので、らおちぇん→んじょも→もるどふ、という黄金リレーもできます。
もっと言うと、あいすらんど代表のキャプテンが「へいるまん」なので、こちらでも可能というオマケつき。

という訳で、当たり前のように小学生の頃、熱血高校ドッジボール部にハマりましたね。


ここまで書くのに既に1,500文字を超えてしまいました。
しかし、このドッジボール編は起承転結で言えば、まだ「起」。
頑張って続きを書きますよ。


つづいて、「承」の作品は「ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会」。
歴史上5本の指に入るくらい、ゲーム中喧嘩になる可能性が高いゲームです。
これは4つのチーム(熱血高校・花園高校・冷峰学園・各校連合)が4つの種目(ファミコン版)で勝負をして、最終的に総合得点で優勝を決めるという内容。
なぜに喧嘩が始まるかというと、先述したようにくにおくんシリーズは基本的に殴る・蹴るありの何でもありなのです。

なので、種目こそ町内のクロスカントリーや玉割りなんかもあるのですが、ボッコボコにできるんですよね。なおかつ、格闘ゲームでやるようなハメ技なんかもできる訳です。
今でこそハメ技は暗黙の了解でやらない場合もありますが、当時はそんなこともなく小学生同士がプレイをするので何でもあり。

結果、大ゲンカ→友達無くすという悪しき流れがよく発生していました。
小学生だから仲直りも早いのですが、また同じことを繰り返して大ゲンカをするという・・・。

そんな中でも特に喧嘩になる種目が最後の「勝ち抜き格闘大会」。
その名前のとおり、各チーム1人ずつ出して4人でバトルロワイアルをやる訳です。深作欣二監督が同名の映画を世に出す10年前に、バトルロワイアルをやっていたわけですわ。
凄いなくにおくん

そして、特にこの勝ち抜き格闘で本領を発揮するのが主催でもある冷峰学園。
龍尾嵐風脚を使いこなすりゅういち・りゅうじの双子に加え、マッハチョップを使う小林の3人は他チームのキャプテンレベルの強さなので、対戦ゲームをするときには冷峰学園の使用禁止というルールが発生するまでに至っています。

とは言えど、他のキャラも魅力的でくにおくんは「まっはきっく」、花園学園のキャプテン・りきは「まっはぱんち」、連合のキャプテン・豪田は頭突き、五代は棒術と多種多様な必殺技はさすがですね。

大人同士がガチで勝負してもたぶん喧嘩になりますよ。


いよいよ後半に差し掛かり「転」。
いつの間にか起承転結でまとめる流れになってしまいましたが、文字通りくにおくんシリーズの「転」換期となった作品は「ダウンタウンスペシャくにおくんの時代劇だよ全員集合!」
これまでのスポーツと違って、どちらかというとRPGのように謎解きをしながら、日本全国を舞台に物語を進めていきます。
これまでの登場人物も、くに政(くにお)、りきごろう(りき)、文蔵(豪田)など時代劇風に名前を変えて、出てくるのが嬉しいですね。
この作品の魅力は、ドラクエのようにお金でアイテムが買えること。
個人的には、ありえないくらい高くジャンプし、降りてくるまでに数秒かかるようになる「すけすけのたび」が一番好きなアイテムですね。画面から消えるくらい高くジャンプできるので、格闘から逃げるときなんかは効果抜群です。

そして、もう一つのポイントが必殺技の数。
大運動会に比べて、必殺技が格段に増えました。しかも、使えるキャラと使えないキャラがいるのではなく、主人公のくに政も含め、プレイできるキャラはどの必殺技も使えるという、血の騒ぎ方が半端じゃありません。
例えば、大運動会ではりゅういち・りゅうじしか使えなかった旋風脚(龍尾嵐風脚)やごだいしか使えなかったどすすぺしゃる(棒術すぺしゃる)も使えます。
必殺技の中には戦いの中で覚えるものと、お店で購入するものの2種類があるのですが、全部揃ったときには感動さえ覚えます。
「やまだのじゅつ」や「じぶんぎょらい」、「すくりゅう2」なんかは面白い技ですね。

オマケでもう一つ、戦いの中で敵が味方になるという、これまたドラクエ5の専売特許をファミコンの時点で導入しています。
辰一・辰二やへいるまんなど、くにおくんシリーズの代表的なキャラも仲間になるんですわ。

他にも裏技が多彩で何回やっても飽きないですね。


最後の「結」はこれにしましょう。「いけいけ! 熱血ホッケー部「すべってころんで大乱闘」」。

くにおくんが弱小ホッケー部を救う話なのですが、当初アイスホッケーが題材って面白いのかな?と思っておりました。
それが完全に裏切られました。

面白いんです。というか、これまでのくにおくんシリーズに加えて若干操作が難しく、それがこれまでのユーザーを刺激しました。しかも恒例の殴る・蹴る何でもありなので、今回はホッケーのスティックで殴ります。
大丈夫かよとも思うのですが、お構いなしですね。

しかもホッケー部のためにくにおくんが練習試合を組むのですが、相手はまず剣道部。
剣道部は胴着・面をつけてスティックの変わりに竹刀を使います。
続いて野球部。こちらはユニフォームにバッドでプレイというスタイル。
こんな感じで練習試合を重ねながインターハイを目指すという物語です。

魅力的なチームも多く、インターハイ初戦の相手である東北代表・幡馬実業高校は、決勝の相手である北海道代表・大雪山高校よりも強いんじゃないかと思うくらい魅力的です。対戦で使えないチームなのが残念ですね。

また、ドッジボール同様に必殺技もあり、個性キャラもありなのですが、さらにアイスホッケーなのにリンクに地雷があるとか、壁がクッションになっていてパックがあらぬ方向に跳ね返るとか、会場にもひと癖ふた癖が加えられています。


しかし、その中でもこの作品の一番の魅力は、操作が少し難しいが故に、やり込めばやり込むほど上達するという、努力の見える化ではないでしょうか。
上手い人は本当に上手いですからね。


さて起承転結になぞらえて、4つの作品を紹介してきましたが、他にも面白い作品が多く
、最近ではPS4でもリメイク版が出ています。
今更ながら自分もくにおくん熱が出てきました。

なので、起承転結で終わるかと思いきや、オマケでもうひとつ、くにおくんの魅力を書いて筆をおくことにします。


くにおくんシリーズの魅力として、BGMが神がかり的に素晴らしいのです。CDとして発売されているのですが、ガチでそれ欲しいくらいです。
という訳で、個人的に好きなくにおくんのBGMベスト3を選んでみました。


第3位 熱血高校ドッジボール部「それん代表」
先述のもるどふ率いるそれん代表と試合をするときのBGMでカチューシャを基にしているそうです。ファイナルファンタジーロマンシングサガの楽曲っぽいですが、聞くとテンション上がりますね。

第2位 ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会「勝ち抜き格闘大会」
大運動会はやはり勝ち抜き格闘大会が一番燃えるのですが、それを煽るかの如くBGMも燃え上がっています。このBGMをずっと聞きたいがために、とどめを刺さずにおくという選択肢もありだと思わせるくらいの名曲です。


第1位は・・・


その前に惜しくもベストスリーに入らなかった一曲を紹介。
それは、ダウンタウン熱血物語「エンディング」
OPでも行けそうな感じのメロディですが、終わりは始まりを意図していたのかもしれません。


さてお待たせいたしました。
個人的に好きなくにおくんのBGMベスト3の第一位は・・・。


いけいけ! 熱血ホッケー部「すべってころんで大乱闘」 「幡馬実業高校」
この曲は本当に素晴らしい。ニコニコ動画の最初のコメントが「神曲を聴きにw」とあるくらいクオリティが高いです。これなら何時間でも聴けるくらい好きな曲ですね。


という訳で、くにおくんの魅力を長々と書いてきましたが文字で起こすのは中々難しい。
それでも共感を得られた人がいたら、それは自分の中にしまっておいてください。


くれぐれも表に出したらダメですよ。


歳がバレますので。