東京ディズニーランドを誘致した男たちの物語が書かれています。ディズニーランドを誘致する前の話も書かれていて内容は広いのですが、個人的には本題のディズニー部分がもう少しあっても良かったですね。
ある意味、日本とアメリカの政治的な部分にもつながっているのではないかと思うくらい一企業(テーマパーク)としては大きな力を持っていると思いますが、それを誘致するために信念を貫き通すという至極シンプルな内容でした。
一方でそれはどんな仕事にも通じるということなのだと思いますね。
なので、テクニック的なことはあまり書かれておらず、地道で地味なことをコツコツ積み重ねていった印象です。浦安を埋め立てるために行った漁民1,800人と襟元を開いて対話を重ね、半年で漁業権放棄の交渉をまとめたのもそうですね。
それはディズニーのコンセプトも一緒でしょう。
ディズニーは徹底的に顧客目線(=子ども目線)でテーマパークを構成されています。そこに加え、先駆者としての見える景色という経験がその後数多出来たテーマパークの追従を許さなかったのでしょう。
そして、そんなディズニーランドでさえ、開園初日は黒歴史だったとあります。想像以上に来園者が殺到し、対応が後手になったと。
あのディズニーランドですら失敗と検証を繰り返し、今の地位を築いています。
改めて「基本」と「信念」は大事だと感じさせられました。