どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『東大卒、農家の右腕になる。小さな経営改善ノウハウ100/佐川 友彦』

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栃木県の梨園「阿部農園」に参画した佐川さんの農園改革について書かれています。
東大卒とタイトルにありますが、東大の世間一般のイメージであるインテリとは違って御本人は挫折も経験されており、人間味のある内容でした。
前半は阿部農園での実体験、後半は核となるノウハウ100が書かれています。

"イノベーションや制度改革などという前に、膨大で明らかな「やり残し」が、現場にはある。"とあるようにこの本に書かれていることは農業に限らず、どんな現場でも当てはまるだろうなと感じました。
無駄をなくして楽をすることが従業員のためになり、ひいてはサービスを受ける顧客のためになるのでしょう。
無駄をなくして楽をすることによって得られた時間が従業員にゆとりを与え、よりよいサービスを与えるための考える余白となります。改めてゆとりをもって生きるということは大事だと感じましたね。

"「やりがい」よりも「安心できる環境で無理なく働き続けること」を優先しなければならない。"や"業務や環境を変えると、その過程で人も変わる。"などからもそれを読み解きました。

経営ノウハウについてはかなり細かなところまで大小様々な改善が書いてあります。
■教育機会を共有する。
■定期的に掃除をする。
■スタッフ面談をする。
■作業時間を集計、分析する。
この辺りはどんな仕事でも通じるのですが結構できていないのではないかと思いましたね。個人的にも作業時間の集計、分析がなかなかできなくて、改めて襟を正さねばと思ったところです。

御本人も言われているようにこの本に書かれている内容が全てではありませんが、手元に置いて定期的に読めば文字どおり「経営改善」に繋がるでしょう。