時代を代表するミステリー作家7名が昭和39年10月のオリンピック開催に湧く東京を舞台に物語を紡ぐ。黒澤明が辞退したオリンピック記録映画の行方を書いた「連環」や五輪開会式と重なった特ダネを書いた「号外」など、7本の作品が終結。
あの頃、東京では何が起きていた!?
コンセプトはすごくよくて、まさに令和の東京五輪が開催された今の時代に読む作品だと思います。一方で昭和の時代背景が故か、全体的にわかりにくい内容になっていましたね。自分の読解力で読むには少し早かったのかもしれません。
一番印象に残った作品はナイトクラブで歌うシンガーの芦川恵美を描いた「あなたについていく」ですね。1964年に自分はまだ生まれていませんが、情景が頭に浮かんできました。良くも悪くも人間味のある時代だったのだろうなと感じましたね。