ゲコの投資家である著者がお酒を飲まない人の市場について書かれています。
自分自身はお酒を飲めなくはないのですが好んで飲まないゲコなので興味深く読みましたね。
自分自身がお酒を飲まないとは言え、宴の席は好きなので声がかかる限り参加するようにしています。もちろん相手にも強要はしませんがお酒を飲みながら親密になるという古臭い考え方も持っているので、完全ノンアルコールの市場については考えたことがありませんでした。
特にグローバル社会の中では宗教上の理由でアルコールを口にしない方もたくさんおり、「お酒を酌み交わして親睦を深める」というやり方は通用しないと考えておくべきという視点が新鮮でしたね。
飲める飲めない以前の問題で宗教や思想によって飲まない人もいると。
当たり前と言えば当たり前なのですが「当たり前の風景の中に「穴」は必ず存在する。」とあるように、こういう視点がゲコノミクスを切り開くのだと感じました。
20年間で女性の40~60代ではお酒を飲む習慣が増えているものの、全体的には飲酒量のが減少していることに対してノンアルコール市場の増大であるというのもそうですね。
美味しい料理を食べるなら酔いが回って味がわからなくなるよりも、素面のままで味わうのもそれはそれで一利あります。
ジュースや烏龍茶に限定する必要はありませんが、ノンアルコールしか置いていない日本料理屋なども面白そうですね。
わりとお酒を飲む世代は年齢層が高く、お酒離れが進んでいる若い世代は人口減少が加速しているのですが割合換算で考えると、案外後者の方が市場が大きいかもしれません。
個人的にも、ノンアルコールしかおいていないお店が増えるといいなと思います。