どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

カリオストロの城の話

発表会と掛けまして、仕事と解きます。
その心は、『どちらも観衆(慣習)が付き物です。』
こんばんは。


金曜ロードショーで「ルパン三世カリオストロの城」が放送されていました。
宮崎作品とはいえ、ルパン三世の作品の中では上位にくるくらいの完成度だと思うわ。
ネット記事では放送日に合わせてこのカリオストロの城の魅力の3つの要素が挙げられとったんじゃけど、面白い考察じゃったね。

1つ目はテンポのいい展開。
確かに作品序盤でルパンと次元が国営カジノに潜入して大金を盗んだのちに、カーチェイスが始まり、その後すぐに盗んだお札が偽札だということが判明してからは真相の追求に進むっちゅう、かなり速い展開で物語が進むんよね。
連続ドラマじゃとなかなか話が進まんでモヤモヤすることもあるんじゃけど、映画はだいたい2時間くらいの尺で納めんといけんけぇ、テンポの良さも求められます。一方で大概の作品は展開と展開のつなぎが上手ではなく、唐突感と早すぎるテンポの作品になってしまいがちなんじゃけど、このあたりはスタジオジブリ作品はうまく作っとるような印象があるわ。
じゃけぇ放送時間のわりに長く感じて満足いく内容になっとるんじゃないかと思います。


2つ目は名セリフ。
カリオストロの城の名セリフといえば銭形警部の「あなたの心です。」がイの一番に挙げられるんじゃけど、ほかに印象に残ったのは峰不二子の発言ですな。
クラリス王妃から聞かれたルパンとの関係について、答えた表現が秀逸じゃったわ。

「時には味方、時には敵。恋人だったこともあったかな。」

短いコメントの中にルパンとの間柄がすべてつまった秀逸なコメントじゃわ。
とくに「恋人」と表現しているあたりが抜群にいい! 「彼氏だった」とか「付き合っていた」とかいう表現ではなくて,「恋人」という言葉を選んだところが凄くて、それを「あったかな。」と笑いながら断定しないところが大人の関係を上手く表現しとると思うね。
峰不二子峰不二子である所以と思います。


そして構成。
それぞれの目的がそれぞれを邪魔することなく進むけぇ、混乱せんでいいよね。言い方を変えると至極シンプルな作品じゃなぁと思います。
映画もドラマも小説も作品をどんどん作り出すと、どうしても複雑というか伏線を絡めた構成に持って行きがちで、それはそれでいいんじゃけど、シンプルな作品の凄さというものもあるのかなと。
シンプルな作品の代名詞的な作品でもありますね。

あと加えていうのなら、カリオストロの城に限らずスタジオジブリの作品は映画をBGMにできる凄さがあるのかなと。
映像を見なくても音楽とセリフだけで作品の情景が浮かんでくるし、それはカリオストロの城も同様。シンプルかつインパクトとっちゅう相反する要素を入れ込んでいて、かなり技術があるなぁと思います。

今回のカリオストロの城も録画をしとるけぇ、BGMとして流しながら家事などもして楽しもうと思いますわ。


わっしょい(・∀・)ノ


そんなこんなで今日は
ルパン・ザ・ファイヤーSEAMO

ルパン三世の楽曲をラップ調にしたこちらも名曲ですわ。
「そこで見ててよワンマンショー これくらいの試練じゃ足んないよ」
ワンマンショーを見ていてよって凄くいい歌詞じゃな。