どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『シンメトリー/誉田哲也』

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ノンキャリアかつ女性でありながら若くして警部補に昇進した姫川玲子。スピード出世かつ女性であることが男社会である警察ではマイナスに働くも捜査一課で姫川班を率いている。根拠はないものの鋭い勘を武器に多くの難事件を解決してきた。
そんな姫川が出くわした事件とは・・・。

ドラマを見てから原作を読んだのでイメージしやすかったのもありますが、ミステリー部分と姫川玲子をはじめとする人間の心理描写を絶妙のバランスで描いていると思います。どらまでは「過ぎた正義」が好きなのですが、小説版ではタイトルにもなっている「シンメトリー」もいいなと思いました。
というのも、この作品だけ視点が犯人で描かれていたんですね。ミステリー小説かつ、事件を解決する主人公の個性が強い場合はどうしても警察目線で描かれると思うのですが、シンメトリーだけは犯人目線で話が進んでおり、なおかつ姫川玲子の個性を生かしていました。
7話あるうちの4話目(真ん中)に持ってくるあたりも演出が憎いなぁと感じました。

ドラマも相当面白かったですが小説も良かったですね。