以前に比べて農業に対する見方が変わってきていますが、それでもキツくて儲からないという印象は変わっていないように思えます。SNSが発展してからは農協を通さずに直接営業も増えてきていますが、全体的に見ればまだまだ流通とプロモーションの部分が他の産業と比べて弱いように感じますね。
そういった意味で著者は農家の産まれではありますが、面白いことをやっているなぁといった印象です。
以前に野菜を中心としたマルシェに精力的に取り組んでいる方にお会いしましたが、その方は店頭で扱う野菜について彩りを考えながら選別したり、ディスプレイにもこだわっていました。
ようは良いものを作っても消費者に届かないと意味がないですが、それをみすぼらしくなくオシャレに伝えるにはどうすればよいかだと。
それは著者の「農家の人たちは、商品パッケージで損をているケースが非常に多いと思います。」という言葉にも現れていて、それを女性目線で解消しようとしていて、非常に納得できました。
百のことができる百姓を目指すという信念のもと、これからの活躍に期待です。また、表紙に写っている女性たちの笑顔がとても素敵ですね。