高校の部活の後輩の指導をしながら公務員試験の合格にしている大学生の陽介には麻衣子という政治家を志す彼女がいた。しかし、ある日友人・膝が出演するお笑いライブを見に行って、灯に出逢う。やがて麻衣子と別れて灯と付き合うようになった陽介だが、それでも両者の間で心が揺れていた。
2つの女心の間を行ったり来たりする男心が行きついた先は・・・。
芥川賞らしいと言えばらしいのですが、過去の作品と比べるとライトのような感じがしました。読みやすいのですが、アクが少ないというかクセがあまりない様に感じます。
性描写が多いのでもう少し突っ込んだ表現でも良かったかもしれませんね。
140Pと薄めの本なのでその倍くらいのボリュームがあれば、また少し感想が違っていたでしょう。
嫌いではないですがあまり印象に残りにくい作品でした。