どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『ニッポン離島の祭り/箭内博行』

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日本には400強の有人島があり、それぞれが独特の文化を醸成しています。そういった意味で、島国である日本の強みはこうしたところに見られる多様性なのかもしれません。
一方で、365日あらゆるところで祭りが行われていることからも、日本はお祭り大国だと言われているのを見たこともあります。
なので、島×祭りを取り上げているこの本は非常にいい内容でしたね。

小浜島で旧盆に行われる「ナミカチィの儀式」の念仏踊りや、奄美大島で今年の収穫への感謝と来年の豊穣の予祝を行うアラセツなどは、あまり見たことの無い風景なので実物を見てみたいです。

そしてもっともインパクトがあったのは宮古島パーントゥ
泥の怪人が人、車、家屋に真っ黒なヘドロを塗ることで集落の災いを祓い、民に健康を授けるこの祭りは写真で見ただけでも強烈なインパクトがでした。子どもに見せたいのですが、確実に号泣するから無理かなと(苦笑)

離島に限らず人口減少によって、全国的に祭りを継承することが難しくなっています。開かれた祭りは外からの参加者を受け入れることもできますが、文化・伝統上閉ざされた祭りはそれもなかなか難しいです。
それでも、この本のように何かを伝え、自分のように何かを感じる人を増やすことが大事なのでしょう。