10年ほど前に旅行会社で働いていた頃は「観光は儲からない。」と言われていました。レジャーは景気に左右され、景気の悪化によっては真っ先に家計から縮減されることが理由でした。
なので、今の観光の隆盛にはどこか不思議な感じがしますね。
アトキンソンさんの言っていることはとてもシンプルで、「車を売るのにマーケティングに基づくなら、観光にもマーケティングをしなさい。」というメッセージなのかなと思っています。
しっかり分析をして、その結果を反映させるということに尽きるんだと思いますね。
また、何事もそうなのですが、施策というものはすぐに効果がでるものはなく、地道な努力を重ねた結果で効果が見えてくるものです。観光においても、プロモーションしかり、受入環境整備しかり、魅力づくりしかり。高山がいい例ですね。アトキンソンさんは文化財の修復も必要だと主張していますが、それらも含めて選択と集中が必要ですね。
そして、すぐに効果がわかるようなものは効果が消えるのも早いので、マーケティングとPDCAに基づいて取組を中長期的に展開することしか無いでしょう。
「気候」「文化」「食事」「自然」のキーワードはすんなり納得できました。