どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『お父さんはユーチューバー/浜口倫太郎』

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宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」を経営している勇吾にはひとり娘で小学五年生の海香がいた。母親がおらず男手ひとつで育てた海香は絵を描くことが好きで、将来の夢は東京の美術大学に入ることだった。
そしてある日、勇吾は一大決心をした。
「俺はユーチューバーになる! 」
勇吾が下した決断に隠された真意とは? ゲストハウスに集まる人たちを通じて成長する勇吾と海香。YOU TUBEが届ける親子の姿とは・・・。


ノリでYOU TUBEを始め、それがある日バズって大ヒットし、収入が上がりだして人生の歯車が狂い始める。ここまでは予想できる内容だったのですが、物語はこの後に加速します。すべての登場人物がしっかりと生きていて、本を読んでいる途中でも「あれ?これ誰だっけ?」ということがありませんでした。

ゆーまーるで働く元気が海香の同級生・朋迦に言ったセリフがいいですね。
「失敗できることが、君たち子供の最大の特権なんだ。」

大人になるにつれて失敗を恐れるようになり、チャレンジをしなくなりました。そういった意味で、おじさんになってもユーチューバーとして新しいことを始める勇吾の姿は輝いて見えますね。

そして、家族愛と友情が素晴らしい作品で、もともと素敵な観光地でもある宮古島ですが、読んだ後はもっと行きたくなりました。