ズッコケ三人組のひとり、ハチベエの家に訪ねてきた見知らぬ男は、32年前に三人組を山賊の手から助けて行方不明になった大学生の兄だという堀口。歳をとった母親が弟に会いたがっているので、探すのを手伝ってほしいと頼む。早速、三人組は堀口の弟を探すことに。
元となる「山賊修行中」は読んでいないのですが、それでも十分楽しめます。さらに前作のage44で作者が宣言していたハカセと陽子の恋の行方も結末を迎えるという二本柱で話が進みます。
どちらかというとハカセと陽子の恋模様の方が個人的には好きで、そこにハチベエと圭子、モーちゃんと満子、そしてハカセと、それぞれの恋愛の過去が書かれていたのが良かったですね。「中年」のタイトル合うような少し重い過去ではありましたが、むしろそこが良かったです。
ハカセと陽子のやり取りも、何とも言えないもどかしさがありました。
次回予告も気になりますし、元となる作品も読んでみたいですね。