著者の一年に渡るユニクロのアルバイト手記。奥さんと一旦離婚後に、養子として再婚して名前を変えてまで取材しただけあって、単なる批判ではなく、生々しい実録が綴られています。
最近はユニクロで服を買うことも少なくなったのですが、より一層離れてしまいそうです。
“ナイキやアディダスがコンプライアンスを重視するのに対し、ユニクロは納期を重視する。”
“ユニクロの社内には言論の自由がないのではないか、と感じた。”
“自分の思い通りになるアルバイトがほしいということと、面接に受かるには約束を守る姿勢を見せる必要があるということ”
ユニクロに限らないとは思いますが、サービス業は絶対的に人員不足であり、そのため既従業員に負担がいっています。かといって、生産性云々でどうにかなる問題でもありません。自分は地方で生活しているのでそこまでごった返したユニクロに出会ったことはありませんが、それでも大型店舗でレジが混んでいると大変だなと感じます。
また「やりがい搾取」という言葉を改めて聞いて、自分でも思い返しましたね。
かつては、「富」か「名声」か「やりがい」のどれかが備わっていれば辛くても仕事を続けることができると思っていましたが、最後の「やりがい」は危険なのだと。
アパレル業界については素人ですが、人口減少でかつネット隆盛の時代に、大型店舗はもう必要ないのかもしれません。
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