売れない役者のエディに舞い込んで仕事は旅公演のちょい役。それでも妻の妊娠がわかり、いよいよ稼がなくてはいけなくなったエディはその仕事を受けることにした。
公演先はボリバル将軍が独裁政治を行うアマドール。その将軍が病にかかったが将軍不在が民衆にバレるとたちまちクーデターが起こってしまう。そんなときに将軍の側近が見つけたのは、旅の一座でちょい役を演じる、将軍によく似た役者だった・・・。
わかりやすい翻訳をモットーとしている「超訳」の作品なので、テンポよく読むことができました。何となく水野敬也さんの「雨の日も、晴れ男」に似ている感じがして読むと元気になりますね。
エディと将軍の側近・トーレス大佐、そして将軍の暗殺を企てるものの三者の目線で話が進むので飽きずに読むことができます。一方でエディに少しくらい苦難があってもいいのかなと感じましたね。
最後が少し唐突すぎましたが、総じて読みやすい内容だったのでちょっとした読書のお供にいいと思います。