どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『罪の声/塩田武士』

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京都でテーラーを営む曽根は、ある日自宅で男の子の声が録音されたカセットテープを見つける。その声は明らかに自分の声である一方で、日本中で話題となった未解決事件で使われたものと同じだった。時を同じくして大日新聞の記者・阿久津もこの事件を調べ始め・・。

グリコ森永事件を題材としたミステリーで難易度が高い仕上がりになっていました。最初は曽根と阿久津の両視点で物語が進んでいきますが、二人が実際に対面したあたりから話が加速し始めます。
新聞記者として事件を追うことへの苦悩と、加害者の親族としての恐怖、そしてもう一人のキーマンである聡一郎の葛藤が人間らしく書かれていましたね。

結構ボリュームがあるのですが、間違いなく一気に読んだ方がいいですね。少しずつ読んでは止めてを繰り返すと、物語の現在地を見失ってしまいます(苦笑)
原作が難しい内容なので、映画化は気になります。映像化で見ると理解が深まるかもしれません。