どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『「家族の幸せ」の経済学/山口慎太郎』

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結婚、出産、育児、そして離婚についてデータに基づいて書いてありましたがガチガチのデータ論ではなく、著者の主観も交えながら書かれていたのでスラスラと読む読むことができました。

最近育児についていろいろと考えることがあるので、育児の章は興味深く読みました。
結構印象的だったのが「外国のお父さんだって上司や同僚の目が気になる。」ということですね。
欧米を中心に外国人は育児に積極的なイメージを持っており、一方で日本はまだまだ女性が育児の中心にいます。そんな中で外国人のお父さんも同じなんだと思うと少しだけ、勇気が出てきましたね。
また育休については所得に係るデメリットについてもしっかり書かれており、データに音づいてすべてを伝えようとする著者の意向が感じ取れました。
併せて母乳と粉ミルクのどちらが良いのかという点については、「母乳で育った子供と粉ミルクで育った子供は家庭環境が大きく違うので比較ができない。」というデータや「母乳育児を行うかどうかについてはお母さん個人の選択が尊重されるべきである。」という主張が述べられており、納得ができました。

結婚の大きな経済的メリットとして「費用の節約」、「分業の利益」、「リスクの分かち合い」があげられており、それは自分もその通りだと思っています。また子育てはお金がかかります。何かで結婚・出産・家・車を選択しなければ生涯で自分に使えるお金が億レベルで変わってくるというのを読んだこともあります。
それでも結婚・出産にはデータでは現れない心理的部分のメリットがあると思っています。
する・しないについて最終的には個人の選択を尊重すべきですが、メリットとデメリットのそれぞれ主となる軸が違うので色々な考えや意見が出るのでしょうね。

個人的には、子どもが自分の言っていることについて少しずつ伝わっている実感が出てくると子育てがグッと楽しくなったという内容の記載に頬が緩みました。