市議会議員になったハチベエだったが、会議の帰りに乗ったバスの中で痴漢の疑いをかけられることに。しかし、この騒動にはおかしなことが多い。ハカセやモーちゃんと真相を調べるうちにミドリ市の地下鉄東西線計画とそれにまつわる議員の不穏な動きが浮かび上がってきた。
その目的と真相とは・・・。
ここまで露骨な政治的動きがあるのかなと思いながらも、一方で自治体の範囲が小さくなればなるほどそうなのかなと思わせる那須先生の表現がありましたね。
この作品だけに限らないのですが話のテーマを少年から大人に上手くスライドさせていますし、今回はハチベエの息子・良平やモーちゃんの娘・佳奈が活躍するなど、ゆるやかな世代交代も見えました。
話題を登場人物に合わせて散らばしながら、最終的に伏線を回収して読了後にスッキリさせる技術は流石ですね。