漫画「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこさんは、エッセイを書いても天才でした。
言葉の選び方が秀逸でどの話を読んでも面白かったです。また、あとがきが各話を振り返るダイジェストのようなスタイルだったのも面白かったですね。
特に面白かったのは「サルになった話」。
唄の歌詞が頭から離れなくなる現象は誰しもが経験したことがあると思いますが、さくらさんはそれが水前寺清子さんの「365歩のマーチ」で起こりました。
その時の表現方法が凄いです。
「私の頭脳は革命軍水前寺に支配され、・・・」
革命軍って(苦笑) 日常的には絶対に使わない単語だと思います(笑)
また「スズムシ算」では水槽の中のスズムシを「歌って踊って交尾して、もはや鹿鳴館と化したその水槽の中で・・・」と表現していました。
自分も「文明開化」や「ハイカラ」という表現は時々使うのですが、鹿鳴館はやられましたね。
こういった上手い表現は日々の読書などによって言葉に触れるしかないと思いますので、読んだ本でこういう表現を知ると嬉しくなります。