広島出身で元日銀の著者が書いた、広島の進むべき道しるべとなる本です。
前半の広島県の歴史については知らないことが多くて楽しみながら読むことができました。かつて木綿栽培が盛んに行われたことや、その土地柄ゆえに棚田の面積がぶっちぎりで全国一など、新たな学びが多かったですね。
だからこそ、後半の将来部分は少しもの足りませんでした。ライブやスポーツを核とした交流人口の拡大については確かに面白いのですが、もう少し踏み込んだ分析と検証があれば良かったなと思いますね。元日銀の方という期待もあったので。
著者も言われていたとおり、平易な文で書かれているので読み物としては面白いのですが、重複にもなりますが将来の展望についてはもう少し深い内容があれば良かったなと感じました。