どちらかと言えば、つぶあん派です。

はじめまして、よっさんと申します。1982年、広島県生まれ。「あひるの空」とゆずの「夏色」とチキン南蛮を愛する一児の父。瀬戸内を盛り上げるために日々奮闘するも、泳げないのがタマニキズです。

『地元がヤバい・・・と思ったら読む凡人のための地域再生入門/木下斉』


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どこにでもある地方都市出身の主人公・瀬戸淳が、商売を辞める実家の片付けに奮闘する。すると、ひょんなことから地元で飲食店を経営する同級生の佐田と一緒に事業を始めることに。
新たに何かを始めることに戸惑い、悩み、もがきながら少しずつ成長し、少しずつ歩みを進める瀬戸に仲間も同調し、彼の初めての挑戦に共鳴する。


面白かったです。中身を見ずに手に取ったのでビジネス本かなと思いきや小説だったのですが、地方創生に関する注釈も多く分かりやすくて、最後の最後まで満足いく内容でした。

 

「地域に必要なのは覚悟」や「2度目の挑戦が本当の挑戦」などのメッセージ性の強いものから、視察の有料化や失敗の事例集など面白いアイディアも多く書いてあり、勉強になりました。公務員の立ち位置も含めて。

 

「何事も自分のためだと思えば、割りきれることもある。」


人のためだと思わずに、全て自分の意思で決定し、自分のために実行していると思えば肩の力が抜けますし、それが好きなことならなお良いのでしょうね。

 

地方創生に限らず、今の生活にモヤモヤしている人や何かを始めたい人なら共感できる内容だと思います。
小説としても読みごたえありますよ。